「日商簿記2級を独学で取ろうと思っているけれど、何から始めればいいのかよくわからない。」
私もそう思いながらスタートした一人です。パートと家事の合間に独学中の主婦が、リアルな進め方を書いています。
簿記2級は独学で大丈夫?難易度と合格率の現実
簿記2級の合格率と難易度
日商簿記2級の合格率は、年3回実施される統一試験(紙)で15~25%前後、ネット試験で35%前後で推移しています。ネット試験は全国のテストセンターで受験できます。
合格率だけを見ると難しく感じますが、実際には独学で合格している方も多く、しっかり準備すれば十分目指せる試験だと思います。
ネット試験は受験日を選びやすく、結果もすぐ確認できるため、働きながら学ぶ方や主婦にも利用しやすい試験方式です。
難しいのは、3級までとは別の領域の知識が一気に加わることです。工業簿記という、製造業の原価計算を扱う分野が丸ごと追加されます。3級の延長線上に2級があると思って始めると、最初に少し面食らうかもしれません。
※試験制度や最新情報は、日本商工会議所の簿記検定試験ページをご確認ください。
独学合格に必要な学習時間の目安
一般的には、3級取得後で250~350時間が目安と言われています。ただ、この数字はあくまで目安で、理解のスピードや学習環境によって変わります。
週に5~7時間確保できるとすれば、半年前後のペースになります。すきま時間を積み重ねていくスタイルなら、もう少し余裕をもって計画した方がいいと思います。
主婦でも独学できるのか
できると思います。ただし、まとまった時間を確保しにくい環境の中で、どう工夫するかが問われます。
仕事のある日は帰ってから家事をして、夕飯やお風呂、子どもの寝かしつけが終わるともう21時過ぎています。うちの場合は夜に洗濯機を回しているので、それが終わってやっと教材を開く時間です。
30分でも進めていくことの積み重ねで、続けられる仕組みを作れるかどうかが大きいと感じています。
独学するなら知っておきたい勉強の進め方
商業簿記と工業簿記、どちらから始めるか
多くの教材や学習者が商業簿記から始めることを選んでいます。3級の延長として理解しやすい部分が多く、入りやすいからです。私も商業簿記から始めました。
ただ、工業簿記は慣れると計算の流れが見えてくる面もあります。前半に工業簿記だけ集中して取り組む方法もありますし、どちらが合うかは人によって違うと思います。
インプットとアウトプットの割合と順序
インプット(講義・テキスト)だけを続けていても、試験を解けるようにはなりません。簿記2級は知識を覚えるだけでなく、実際に問題を解く練習が欠かせないため、早い段階からアウトプットを取り入れることが大切です。
一般的には、インプット3~4割、アウトプット6~7割くらいの割合が理想とも言われています。
私はCPAラーニングの講義動画を視聴しながら、動画内で問題を解く場面になったら市販テキストの問題集を開き、一緒に解くようにしています。その後単元が終わったタイミングで、改めて問題集だけをまとめて解く流れです。
ただ動画を聞き流すだけでは理解が追いつかないことも多いため、できるだけ画面を見ながら手を動かすことを意識しています。
模擬試験をいつ・どう使うか
私はまだ本格的な模擬試験の段階ではありません。一般的には全単元を一通り終えてから、仕上げとして使うことが多いです。インプット途中で模試を受けても、解けない問題が多すぎてモチベーションが下がるだけになりやすいと思っています。
本試験に近い形式に慣れるためにも、時間を計って解く練習は必要だと思います。CPAラーニングには無料のネット試験も用意されています。全単元を一通り学習した後に、本試験を意識した演習として活用できそうです。実際の使い勝手については今後追記したいと思います。これだけで本試験まで対応できるか、過去問は別途必要になるかを今後見極めていく必要があると感じています。
主婦が独学で直面する3つの壁
勉強時間の確保ー仕事と育児の間で
週3日パートに出て、残りの日は家事や雑用を済ませることが多いです。勉強できる時間は、子どもが学校に行っている日の昼間か、夜の短い時間です。
まとまった時間がないなら、細切れで積み重ねるしかないですよね。「今日は30分しかできなかった」を責めるよりも、「30分もできた」と受け取る方が長続きすると思い、心がけています。
3級とは別物の難しさ(連結会計など)
2級で初めて登場する連結会計は、複数の会社をひとつのグループとして扱う考え方で、3級までとは発想が違います。何度解説を聞いてもすんなりこない単元のひとつです。
「独学か通学か」で迷って時間だけ過ぎていく
勉強方法を調べてみるといくつか方法があり、選択肢がたくさんありました。「やっぱり講座の方が安心かな」と、ぼんやり考えた時間がありました。
一通り情報を得た後は、とりあえず今できることからやってみようと思い、無料なのでCPAラーニングに登録してみました。動画を見てみるのが一番早い判断材料になりました。
CPAラーニング(無料)と市販テキストー何が違うのか
CPAラーニングの特徴と使い方
CPAラーニングは、公認会計士の予備校であるCPA会計学院が無料で提供しているeラーニングサービスです。簿記2級の講義動画が全て無料で視聴でき、テキストと問題集もPDFでダウンロードできます。
講義の質が高く、説明が丁寧で理解を積み上げやすいです。動画だから自分のペースで止めたり戻したりできるのも、すきま勉強が主になる主婦には合っていると思います。
使ってみた感想は、こちらの記事でまとめています。
▶CPAラーニングの口コミ・評判|簿記2級を勉強中の主婦が使ってみた感想
市販テキスト・問題集の特徴と使い方
紙で手元に置いて書き込みながら使いたい方、スマホやPCを開かずに勉強したい場面では、紙の方が使いやすいです。CPAラーニングのテキストと問題集は無料ダウンロードできますが、同じ内容が書籍として市販でも販売されています。私は印刷の手間を減らすため、こちらを購入しました。私が実際に使っているのはこの4冊です。
講義動画と市販テキスト・問題集を組み合わせて使っています。動画で理解して、手元の問題集で手を動かす、という流れが私にはあっています。
演習量・使いやすさ・コストの比較
CPAラーニングの演習問題は、単元ごとの理解確認としては十分な量があります。私はまだ本試験に向けた過去問演習の段階まで進んでいないので、それを別途用意した方がいいのかどうかは、今後確認していく予定です。
コストについては、CPAラーニングは完全無料で、テキストを購入しても合計で数千円に収まることが多く、通学講座と比べると大幅に低く抑えられます。
CPAラーニング・市販テキスト問題集のみ・併用ー自分に合うのはどれ?
CPAラーニングだけで完結できる方
動画で学ぶのが合っていて、PDFで問題を解くことに抵抗がない方や、スマホやPCが手元にある環境で勉強できる方には、CPAラーニングだけでも十分なベースが作れます。
市販書籍(テキスト・問題集)のみで進められる方
独学でテキストを読み込む習慣がある方や、書籍の構成に慣れている方は市販テキストだけでも進められます。ただ、2級は範囲が広いので、わからない箇所を動画で補える環境があるとより安心と言えます。
併用が合う方
CPAラーニングの講義で理解を深めて、問題集を解いて確認したい方や、動画と紙の両方を使いたい方には、併用がおすすめです。私は今のところこの方法で進めています。
実際の使い分けー主婦のリアルな勉強記録
インプットはCPAラーニングの講義動画
パートのない日の午前中や、夜の子どもが寝た後に動画を開きます。きちんと理解しながら進めたいので、聞き流しはせずに必ずスマホやPC画面を見ながら視聴しています。
商業簿記を一通り終えて、今は工業簿記が約半分まで進んだところです。CVP分析などはこれからがんばります。
アウトプットは市販テキスト・問題集
CPAラーニングの講義内で「ここで問題を解いてみましょう」という場面が出てきます。その時間に、手元の市販テキストの問題集を解いています。動画を一時停止して、問題を解いてから後で解説を聞く流れです。
一つ単元が終わるごとに、その単元の問題集を解いて理解が定着しているか確認しています。今のところ、このやり方が私には合っていると感じています。
連結会計で苦戦しているポイント
連結会計は何度か繰り返し講義を見ました。理解したつもりで問題を解こうとしても解けませんでした。特にのれんの償却や非支配株主持分の処理あたりで、考え込みはじめていました。
完璧に理解してから次に進もうとすると動けなくなるので、一定理解できたら先に進んでいます。最後の仕上げ時に、また取り組む予定です。
独学が行き詰まったときにやること
理解できない単元が長く続く場合
同じ講義を違う角度から見直す、別の解説動画を探してみる、といった方法が有効だと思います。一つの説明でわからなくても、表現が変わるだけで突然理解できることがあります。
どうしても理解できない単元があっても、一旦置いて先に進んでみることにしています。後からつながってわかることもありました。
勉強時間が確保できない場合
生活のリズムが変わったり、体調が崩れたりすると勉強できない期間が出てきます。私の場合は、子どもの長期休暇中に勉強時間がなかなかとれなくて、止まってしまったことがあります。「再開する時にエネルギーが必要になりそうだな」と思いつつも、「やれない日が続く=やめる」にならないことが大事だと思うので、「これでいいんだ」と気持ちを落とさないようにしました。
5分でも10分でも開く習慣を維持するなど、完全にゼロの日を作らないことで再開のハードルを下げておくと、かなり違うとおもいます。
勉強方法を見直すタイミング
数カ月続けても全く理解が進まない、勉強が続けられない状態が長く続く場合は、方法そのものを見直す価値があるのではないでしょうか。通信講座やスクールも選択肢の一つとして存在します。
独学にこだわりすぎて何も進まないより、環境を変えることで動ける場合もあると思います。
まとめ|簿記2級の独学は教材選びと順序で効率が変わる
簿記2級の独学は、難しいけれど不可能ではないと思っています。そして、今は無料で使えるCPAラーニングという選択肢があります。
考えすぎて動けなくなるより、とりあえずできることをやってみようという気持ちで、私は始めました。とりあえずCPAラーニングに登録して、講義を一本見てみるだけで自分に合うかどうかの感覚は掴めるかと思います。
私もまだ途中です。これから最後の仕上げに進んで過去問を解くようになれば、また感じることが変わるかもしれません。
